久々のレビュー

『メイキャッパー』板垣恵介
刃牙の単行本で必ず宣伝しているので存在だけは結構知られている漫画。
しかし刃牙にはまった人が「よし、コッチも読んでみるか」とこの作品を手に取ることはあまり無いのではないか。
理由はやはり、絵柄だ。只でさえ独特すぎて取っ付きにくいのに、初期作品とあれば躊躇しても仕方あるまい。
そんな僕がこの漫画を読んだきっかけは、小池一夫の漫画大学とかなんとかいう雑誌を立ち読みしたこと。
第一話だけ載っていたのだが、やっべ、面白い、と思った。
まずキャラが立っている。
物語の展開は一話完結形式なので、ほとんのキャラが一回出てきてそれまでだが、印象に残るキャラが多い。
さすが小池一夫に褒められただけの事はある・・・が、この作品を魅力的にしているのは、
板垣恵介が描いている>という点に尽きる。板垣漫画特有の動きとか、オーバーな表情等・・・
特に板垣恵介は泣かせ方が巧い。コマ割りやセリフを駆使して、たった一話の中で引っ張り、大きなカタルシスを産みだす。
ワンピースみたく何話も何話もひっぱったり、チャチな擬音やフォントのサイズで泣かせにくる漫画とは好対照である。
涙を描いただけで泣けるわけではない。
グラップラー刃牙』幼年編の、「母だった」とかいう回はもうその題名だけで泣きそうになったのを覚えている。
脳内麻薬のツボを押すシーンがやたら印象に残るけど、本当にこんなのって有るのか?


メイドさんダイナマイト』収録の「メイドさんRock'nRoll」を聴いたのだが、何か前に聴いたのと違う。
イマイチなアレンジだ。