レビュー

『フタリファンタジカ・ツー』
いじまんの同期の人の同人誌。友人と二人で描いてらっしゃる。
「白いお嬢様」。基本メルヘンでどぎつい描写は一切無いものの、まず、夜の砂漠でおデートというのがいい。
さらに感じるのが台詞の上手さであり、静寂を感じさせる不思議な物語作りに一役買っている。
人物が巧い分、背景を雑に描いてしまうとその荒が目立つのが残念。
「−さかな−」。恐らくは”夢”と”成長”がテーマ。やや難解か。もう少しボリュームが有れば。
ヒトの進化と関連させて主人公達の成長を描くのは面白いと思う。
あと、男の子以上に女の子が可愛い。
表紙デザイン。いかにも丁寧に作られた同人誌、という感じで好感が持てる。というか真似しよう。


『はぎにちゅ! vol.1』
漫研の知り合いの同人誌。頭数多い。
「マジカル〜」。面白い。
この妖精たちは妹の仇の手を借りるほど切羽詰まっているのに何故別の人間に助けを求めないのだろう、
と考えた時、彼女らは妄想の産物である事に気付いた。
それに気付かなくとも主人公が精神に障害を抱えていることは”奇癖”で分かるようになっているが。
そんなビョーキの主人公、舞台がコンビニ、暗喩的に語られるアメリカ帝国主義、「NEET」、「躁」等のキーワード・・・・・ 
これらから考察すると、この作品は現代社会の闇を見事なカモフラージュで萌えギャグ漫画の体裁で描ききった恐ろしい代物と言える。


眠いので続きは今度。